ピースボート101回クルーズ出航!




ちゃんぴゅー!シナヒコです。
花粉シーズンも過ぎて、始まりましたね。GW
気がつけば、平成最後のプレミアムフライデーも過ぎ去っていました。
史上初の超大型連休を前にどれだけの人がプレミアムれたんでしょうか。
誰かプレミアムだった方、教えてください 笑
そんな連休は思ったよりも静かに始まった気がします。

今日を含めてあと3日で元号も変わりますね。

さて、先日ピースボート第101回クルーズが出航しました。
この間バッタバタで、ろくにブログ書けなかったんですが、
ひとまず落ち着いたので今後のために書こうかと思いまして。
どうぞお付き合いください。

出航の日ってスタッフは何やってるの?

ピースボートで働き始めて6年半。
76回クルーズの仲間とはいまだに繋がりがあって、この連休の最終日にも結婚式にお呼ばれして来ます(久しぶりの福岡楽しみ!)
んで、6年半も勤めているといろんな部署を経験してきていて、ここ3年くらいメインで任されている業務があるんです。

それが、入出港人員配置!

入出港人員配置とは

読んで字のごとく、船が港に出たり入ったりするタイミングでお迎え・見送りの人員を配置する仕事です。
ピースボートで使用しているオーシャンドリーム号は1年に3回の地球一周と、その合間にショートクルーズを行なっています。
365日中ほとんど動きっぱなし何ですが、もちろん発着は日本です。
なので、日本に帰ってくる(=帰港)と、出発する(=出航)のタイミングでお迎えとお見送りが発生します。
その際にターミナルが混乱しないように、適切な誘導ができるように、必要な場所に必要な人数だけスタッフを配置します。

帰港時(お帰りなさい人員)

この時の主な業務は

  • お客様の誘導
  • 宅配業者さんのお手伝い
  • 特殊業務
に分けられます。

誘導は入国審査をへてターミナルに降り立ったお客様がまっすぐ帰るのか、それとも荷物を郵送するのかによってレーンが違うので、
ターミナル内が混乱しないように誘導をします。
さすがに100日分の荷物となると大量なので、家族が迎えに来ている方や近所の方を除くとほとんどの方が宅配を利用して自宅へ送ります。
(長旅を終えて帰って来た体でさらに大荷物を持って帰るのは大変なので、宅配を利用することをオススメします)

その宅配業者さんも、1000人分の荷物を短時間で捌くためには人手が必要なので、そこはピースボートからヘルプに入ります。
1000人が順番に降り始めて、最後のお客様の宅配手続きが全て完了するまで2時間〜2時間半くらいです。
(そう考えると結構早いと思うんですよ。どうだろ?)

ここまで読むと、乗ったことある人は「あ〜確かに自分の時そんな感じだったわ」って思うじゃないですか。
僕は上記二つにはほとんどタッチしません。この日の責任者なのに。
というのも、特殊業務が発生するのです。

下船されたお客様たちが最後に名残惜しんでいるさなか、ふと声をかけられます「あの、部屋に忘れものしちゃったんですが・・・」
と、1000人もいれ必ず発生します何かを忘れて来ちゃう人が。
信じられないかもしれませんが、よくあるんですよ。実際。
部屋に忘れてくる、入国審査場でキャリーケースをピックアップし損ねる、人の荷物を間違って持って来てしまう・・・
と、大なり小なり何かしらのハプニングが発生します。

普段の生活でも、財布やケータイや鍵を家とか職場とかどっか寄った先とかに忘れて来ちゃう人いるじゃないですか。
そんな感覚なんですかねぇ(普段そんなことない人からしたら???な現象ですが。。。)
とはいえ、当人からしたら一大事です。ましてや人の荷物と取り違えたとなったら第3者まで巻き込んでますからね。
みんなにとって一大事です。

「じゃあ取りに戻ればいいじゃん」って思う方いますよね?それが通用しないんです。

例えば、国内線でも国際線でもいいので、飛行機に乗って降りた後に座席にスマホを忘れたりとか、
預け荷物をピックアップしないまま保安検査場を出ちゃったりするじゃないですか。
そうすると取りに戻ることはできないですよね?スタッフに頼むしか手はありません。
それと同じで、シナヒコが窓口となって入国審査場や船内とやりとりして、忘れ物をした本人と物を引きあわせるという仕事がこの日のメインです。
しかも船は外航客船(パナマ船籍)なので、荷物を引きあわせる場合には本人がパスポート持って入国審査場に関係者と再び入っていく必要があります。(※船には入れません。お客様から聞いた情報を元にスタッフが船内を捜索します。)
その船内捜索も、下船するお客様と流れを逆行して行うので時間がかかります。
早い時間に入国審査を終えても、「ターミナルで足踏みして帰りの新幹線や飛行機に間に合わない!」なんて方もこれまで目にしました。
101回クルーズに知り合いが乗船している方はこのポストぜひ教えてあげてください。
船を降りる時、必ず忘れ物がないかをチェックしてくださいね。

~余談~
船内で友達になった方同士帰る方面が一緒なのでターミナル内で待ち合わせする方がいます。
とても微笑ましいことですが、下船後はぐれてしまい、しかも携帯電話の番号をお互い交換していないという方も稀にいます。
どうしましょう?と聞かれてもどうしようもないです。残念ですが。
すれ違い、待ちぼうけにならないように、待ち合わせをする方は必ず連絡先は交換してください。
下船直後のターミナルは思ったより混雑します。これまで100日間を一緒に過ごして来た仲間・友達との別れに名残惜しさであちらこちらで挨拶が交わされます。
その流れで船を一緒に降りた人でもターミナルではぐれてしまうケースも稀ではないです。お気をつけて。

出航時(お見送り人員)

帰港時とは異なり、この日の主な業務は

  • お客様の誘導
  • チェックインカウンター
  • 特殊業務
に分けられます。
ここでもありますね、特殊業務 笑

この日のお客様の誘導は、これから地球一周に旅立っていく人たちなのでまずは日本大通り駅から始まります。
リピーターの方や港にゆかりのある方は道のりもわかりますが、初めて横浜に来た方、ましてや旅立ちの日の不安や緊張もあります。
迷子になってもおかしくないです。
なので、駅を降りてから港までポイントごとに誘導のスタッフを配置して、スムーズに港までたどり着けるようにしています。
まぁ、大きな荷物を持っている人の流れができる時間帯であればそれについていけば迷わずに着きます 笑

チェックインカウンターとは、いわば出国の一歩手前です。
見送りの方と別れ、パーテーションをすぎると10箇所のカウンターがあります。
事前に手元に届けられる集合案内には自身のカウンター番号が記載されて降おり、そのカウンターに並びます。
(とはいえカウンター番号に優劣はなく、スムーズに手続きが行われるためのナンバリングです)
ここはいわばホテルのチェックインと同じで、キャビン(船室)のキーとクレジットカードの情報登録、必要書類の手渡し、本人確認が行われます。
ここを経て、出国審査官にパスポートを見せるといよいよ出国です。

~これから乗船する方とお見送りの方へお願い~
100日を超える長旅に出る家族や友人を見送る気持ちは十分にわかります。
シナヒコもかつては見送り、見送られる側でした。
なんだか一生の別れのような気持ちになって、いつまでも握手やハグをする気持ちは十分にわかります。
が、ターミナル内はピースボート関係者以外も利用しています。
くれぐれも通行の妨げにならないようにお願いします。
とくに、お見送りの際は点字ブロックの動線上を避けてください。ほんの1Mずれるだけでいいんです。

評判の悪い製品やお店って利用しないじゃないですか。
「ピースボートに乗船する人間はマナーが悪い」なんて言われるのは嫌ですよね?(これから待望の地球一周に出発するのに!)
本当に、1Mだけ横にずれるだけでいいんです。広いスペースは数カ所あります。上手く使ってください。
お客様にもスタッフにも見送りの方にもたまたま港に居合わせた方にも気持ちよく見送られる出航にしたいというただそれだけです。

さて、特殊業務
船が出航する30分ほど前から、出航式(セレモニー)が船のデッキで行われます。
クルーズの責任者やキャプテン、大使館関係者やゲスト、乗船客がスピーチをし、華々しく出航していきます。
その際に欠かせないのが紙テープ。
船から陸へ、色とりどりの紙テープが投げられます。
これが本当に綺麗!!
お見送りの人に届くもの、途中でちぎれて中に舞うもの、惜しくも届かずに岸壁に落ちるもの、
それぞれの想いが込められたテープが船と陸を繋ぐこの瞬間、人々がいってらっしゃい・いってきますを叫ぶ中、
船が着岸している岸壁で紙テープ(=夢のカケラ)を拾うという特殊業務が発生します。
これがまたすごく感動するんです。
これまでなんども船を見送って来ましたが、毎回この瞬間に震え上がります。
港に船を停めているロープが外れ、
3万5千トンの大きな船がゆっくりと離岸するその瞬間を一番近くで感じる事ができて、
船を陸をつなぐ最後の紙テープが自分の手元にある瞬間は言葉に表せない感動があります。
自分たちがやって来た事がこの瞬間に凝縮されていて、毎回鳥肌ものです。
ゆっくりと離れていく船を、旅の安全を祈りながら船を見送ります。

次の入出港

毎度毎度、この入出港にものすごく思い入れがあります。
通常業務との兼ね合いもあるので、各所との人選バランスもさることながら、
「一生に一度の地球一周」に出かけたお客様一人一人のいってらっしゃいとお帰りなさいをいかにして良いものにするか。
それを考えて当日を迎えるというのがすごくワクワクします
そんな入出港の次の予定はこちら(直近)。

  • 2019年8月1日(木)101回クルーズ横浜帰港
  • 2019年8月2日(金)101回クルーズ大阪帰港
  • 2019年8月4日(日)日本一周クルーズ大阪出航
  • 2019年8月23日(金)日本一周クルーズ神戸帰港
  • 2019年9月1日(日)102回クルーズ神戸出航
  • 2019年9月2日(月)102回クルーズ横浜出港

ひとまずこんなもんかな。
こう考えるとあっという間に秋だな・・・

お時間ある方はぜひぜひお迎え・見送りに来てくださいー

ちゃんぴゅー

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