現役職員が伝える「あなたがピースボートに乗らなくても良い」という理由




ちゃんぴゅー!シナヒコです。

「乗るな!」ってタイトルに書いてあったらとりあえず読みますよね。
多分二度見する人とかいると思います。
そりゃぁ現役職員の言葉ですもん。

これを読んでる僕のリアルを知っている人からは「え、なに言っちゃってんの?」ってLINEが来るかもしれません。削除されるかも←
週明けに出勤したら席がないかもしれませんね。
なんてったって書いているのが現役バリバリ、脂の乗り始めたスタッフですし 笑

誤解されないようにあらかじめ言っておきたいのは、僕はこの仕事に誇りを持っていますし、多くの人に世界を感じて欲しいと切に願っています。
それを踏まえた上で書いてます。

読むなら最後まで読んでください。物事を一部だけトリミングして都合よく解釈する人がこの世の中には多すぎる。

”あなたが”判断してください。
どんなことであれ、最後に決定するのは自分です。

ピースボート職員が伝える、「あなたがピースボートに乗らなくても良い」という理由
なんて書いてあったら、正しいか正しくないかというよりかは、一度興味を持って読むはずです。

そう書いてある記事の内容があなたにとってプラスかマイナスかではなく、興味がある時点で誰が何を書いているかを一度“情報”として自分の中にインプットするのはとても大切なことです。

あなたは、これまでの人生の中で、たくさんの“好き嫌い”をしてきたと思います。いや、好き嫌いは別に問題じゃないんです(ない方がいろいろと得すると思いますが・・・)
問題なのは、“食わず嫌い”
それがどんな味かもわからずに、見た目の形、色だけで自分の好みと外れているから口にしないで終わる。

…なんともったいない!!

実はそれ、あなたの大好物になるかもしれませんよ?
(その逆も大いにありえますが)
一度口にしてみてください。噛むのに抵抗があったら、舐めるでもいい、匂いを嗅ぐでもいい。
一度その味を自分の中に“インプット”してみてください。

その上で、あなたにとってプラスかマイナスか判断してください。
大切なのは、“そのものを知る”ということです。
(まぁ、世の中の大抵のことはちょっとやそっとじゃ完全に知ることなんてできないですが 笑)

誰かが悪く言っていたから自分で直接知ろうとしたわけではないのに悪いと決め付ける。
美味しくないと言われたから初めからまずいものだとして遠ざける。
でも、ひょっとしたら・・・?
逆に、すげー旨いと評判のラーメン食べてみたら味が好みじゃなくて一気に興が削がれた、なんてこともあり得ます。
言いたいのは、自分で確認するまで決めつけないほうが良いですよ、ということです。

話を戻しましょう。
乗らなくても良い理由ですね。後述していきますが、人によって“理由”の数は異なるはずなので、当てはまらない人もいるでしょう。
この場合は僕が思う理由です。「へーそうなんだー」くらいに思ってもらって構いません。
それではどうぞ。



ピースボートに乗らなくても良い理由

あなたが、観光だけが目的で、飛行機でパッと現地に行ってパッと帰ってくるだけの旅行が希望の方であれば乗らなくて良いと思います。
船なんだから目的地に到着するまでそりゃあ時間かかります。

んー、例えば・・・え?未完成ながら世界遺産に登録されているサグラダファミリアが観たい?
いいですね。僕も2回ほど見に行きましたけどとても荘厳でした。
そうしたら今から観に行くとしましょう。あ、例えばです。例えば。

飛行機なら日本からうまく乗り継げば20時間くらいあれば着きますもんね!
早いですねぇ。飛行機。燃料補給の関係でドバイあたりで一度給油を含めて乗り継ぎしても丸一日もかかりませんもんねぇ。

一週間分の大きな荷物を背負って、トランジットでひいこら乗り換えて、たまにロスバゲの憂き目にあって、バルセロナ空港で時差ぼけに悩みつついざ到着したサグラダファミリア!さぞ感動するでしょうねぇ。

photo by yuko

知ってましたか?ピースボートでバルセロナまで行こうとすると40日くらいかかるんですよ。
もちろん直行じゃありません。日本を出てから中国、シンガポール、タイ、スリランカ、エジプト、ギリシャ、イタリアとかに寄り道しちゃうんですからとんでもないですよね。

なので、本場の中華料理を食べてマリーナベイサンズでプールに入ってプーケットの綺麗なビーチで泳いでセイロンティーをお土産にたくさん買ってピラミッドに登ってミコノス島で青と白が織りなす美しい風景に出会ってパルテノン神殿で記念撮影してカタニアで本場のピザとパスタを食べてからバルセロナに向かいますから、ものすごい数の寄り道するんですよ。

そのおかげで美味しいものを心ゆくまで食べちゃいますしお土産もたくさん買っちゃいますし同じ経験を共有する同年代の友達が300人も出来ちゃいます。
たまったもんじゃないですよね。
早くサグラダファミリアが観たいあなたからしたら発狂するかもしれません。

めんどくさい入国手続きも旅行会社が乗船客分まとめてやってくれますし、大きな荷物はキャビンに置いておけますし、荷物がなくなる心配は皆無ですし、時差ぼけも一切発生しませんし、体調万全でサグラダファミリアとご対面です。
あぁ、期待していたあなたの苦労は何処へやら・・・

ふと思ったんですが、あなたくらいの年齢になると”ピースボート”という単語はよく耳にすると思います(もしくは居酒屋でポスターをよく見かけるかも)。
あなたはきっと詳しく調べたこともあるでしょう。

多分、googleで検索したりすると”洗脳”とか”宗教”とか”麻薬”とか”乱行”とか、検索窓にいろいろオプションで出てくると思います。
んでそれをクリックして中に書かれていること読んでピースボートのイメージをネガティブの枠にカテゴライズすると思います。



それ、誰が書いたか知ってますか?

書いた人は、実際にピースボートに乗船したと言っていますか?(いましたか?)
おそらくほとんどの記事はピースボートに乗船したことがない”想像力豊かな何処かの誰か”が、いたずら8割、噂2割を元に書いたものです。
もし、そのブログにコメント欄があったら聞いてみてください。

“クルーズに乗った時のCD(シーディー)は誰でしたか?”って。乗船者ならCDって聞いたらなんのことなのか、大概意味を知っています。
知らなかったら乗ってません。
その人が乗ったことなければきっとコメント削除されると思います。
乗ったことがあってネガティブな記事を書いているようだったらそのブログやサイトを教えてください。
クルーズ改善にさらに努めます。

上記の通り、僕は6年前に参加者としてピースボートに乗船しました。
船を降りてからは職員として働いています。今年で6年目です。
当時高校2年生だったあの子が大学卒業して働き始めるんですから、月日が経つのは本当に早いですね。

この仕事についてから、さらに2周、地球一周をしました。つい先日にもオセアニアをぐるっと行きました。
モルディブ、モーリシャス、マダガスカル、南アフリカ、ナミビア、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、ペルー、イースター島、タヒチ、パプアニューギニア、フィリピン、インド、ドバイ、ドーハ、トルコ、クロアチア、モンテネグロ、ジブラルタル、ベリーズ、サモア、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニアに行ってきました。一息にいうと疲れますね。

港が違くても同じ国はカウントしていないので、訪れた港は50以上あります。
その間、ゆっくりとした記憶あんまりないんですよね 笑

毎日楽しすぎて、濃密すぎて、目まぐるしすぎて、充実しています。



もちろん、ピースボートを降りてからみんなそれぞれの道を歩んでいますから、地球一周の経験を生かして就職したりとかハマっちゃってもう一周とか僕みたいにスタッフになったりとか船で出会った二人が結婚して家庭を持ったりとか、実に素敵です。
え?旅行中に出会った二人が結婚するなんて健全じゃないって?

じゃあどこで知り合ったら健全ですか?合コン?友人の紹介?ボルダリングジム?
出会いはどこでもいいじゃないですか。あなたにはあなたの健全があって、彼らには彼らの健全があるんです。

僕はあなたに僕の価値観を押し付けるなんておこがましいことはできません。
だから、あなたの価値観を僕に押し付けることはやめてください。

気に入らない部分があったら、一度相手の話を全部聞いた上で今後の付き合いを決めたらいいと思います。
なのでまずは僕の考えを知ってください。

話が逸れましたが、おかげで掛け替えのない一生モノの親友がたくさんできました。
船に乗ってから6年経った今でも繋がりがあって、今日も一杯飲んできたんですが、終電ギリギリまで話は尽きなかったです。
危うくオールするところでした。
(これが船の上だったら間違いなくオールしてました。何せ部屋が一緒に動いていますから。
終電がないもので 笑
)

くれぐれも気をつけてくださいね。ピースボートに乗ると全国にたくさんの”絆”が生まれますから。
せっかく一人でyoutubeを流しっぱなしにしながらなんの予定もないゆっくりした午後を過ごすつもりだったのが、思い出話に花が咲きすぎてあっという間に1日が過ぎてしまいます。

別に、ピースボートに乗らなくてもいいんです。

たった100年ぽっちの人生の中で、わざわざ船で地球一周するなんて、時間も、お金もたくさん使います。

仕事とか大学とか家庭とか、いろんなことで悩むでしょう。

乗船するまでにいろんなハードルを越える必要がある人は、頭も使います。

もっと有意義に使う方法があなたなりにあるのであればそちらを選択すれば良いのですから、僕はそれをオススメします。

ただ、あなたの周りにいる人で”ピースボートで地球一周した”という人の話を聞いて、ちょっとでも”羨ましい”と感じたのであればまずはピースボートの資料請求をして、そのあと説明会に行くべきです。
乗るとか乗らないという前に、ピースボートがどういった船旅で、あなたの友達がそこで何を感じてきたのか。あなたなりに得るものがあるはずです。
冒頭でも書きましたが、人から聞いた話だけで(あるいは誰かのブログで読んだだけで)「私は行かない!向いてない!」と決めつけるのは凄くもったいない。
ピースボート職員という立場から言います。言えます。




別にピースボートに乗ったからといって死ぬわけではありません。乗らなかったからといっても死ぬわけではありません。
ただ、自分の人生の中に”地球一周した”という経験が加えられる、ただそれだけのことです。
もう一度言います。

あなたがピースボートに乗らなくても良いんです。
ただし、実際にピースボートに乗った人に直接会って(友人でも良いです。近くにいなければ全国で開催される説明会で直接職員に会って)ピースボートがどんな船旅なのかしっかりと理解した上で“あなたが”判断してください。
あなたの人生です。大事な判断をいつまでも人(噂とかブログとか誰か有名人が言っていたとか)に委ねないで、”あなたの判断で”あなたの人生を選択してください。

もし、説明会会場であったら声かけてください。
なんでも話します。

もし、船の上であったらこのブログのこと話してください。
ビール一杯ごちそうします。

それでは。

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